空中分解

サークルが終わった後のなんとも言えない浮遊感の正体をずっと探していた。それは自分にとってのかつての孤独への情景が、手のひらで静かに潰えていく炎のようにゆらゆらと騒ぎながらも緩やかに消えていくから。名も知らないあなたのいいねに安堵感を覚えてしまっているから。自分の所在に迷いながらも、過去の甘い思い出を美化して、肯定しようとするから。

 

どうすればよかったんだろう。

一人で考えている。

 

いつも、そこにいるはずだった彼女のことを考えている。ずっと考えることで彼女を忘れないでいたいから。

 

どうすればよかったんだろう。

君に怒っているのか、許してほしいと思ってるのか。言いたいことは多分もっとたくさんあるのに、今更何を言っても何にもならないことだけわかってしまっている。

 

こんなに複雑な気持ちになったことはなかった。

何が正しいのか、自分一人で生きていた私であればいつも明白にわかっていたから。だから、この四年間は迷った。失敗した。後悔した。まるで人間みたいに生きていた。